私の経験を記すだけのブログ

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ショットバーのバイト

時給の良さに惹かれショットバーでバイトした。
お客さんとのスキンシップこそないものの、初めての夜の仕事だった。
繁華街の小さなビルの1階、常連客の多いバーだった。
面接は少しマスターとお話して、「カレンダーそこにあるから、出勤できる日に○付けといてね~」という感じで仕事が始まった。


20時に出勤。照明と音楽を付けてお客さんを待つ。
お客さんが来店したらお絞りとお通し(チョコやナッツ、柿ピーの時も)を用意。
注文されたお酒を作って、あとはひたすらお話したり歌ったり。
お客さんがお酒を注文したら、都度伝票に記入。チェック、と言われたらマスターにお会計をしてもらい、お客さんのお見送り。

小さなバーなので、仕事はこの程度しかなかった。


この仕事をして大変だったこと。
やはりお客さんにも合う合わないがある。話が弾むお客さんもいれば、つまらなそうなお客さんも。
当時私は10代だったので、話しても退屈だと思われることは少なくなかっただろうと振り返る。
合う人はとても可愛がってくれた。アホみたいな発言しても笑ってくれるお客さんはいた。
「大人達の会話」に入っていくのはかなり大変だった。考えている事がまるで違うから、話を振られても「わからない…」となることが多くて、不甲斐なかった。
それから、冗談のノリや話の流し方、「そこは空気読まなくていいよ!」みたいに、雰囲気に合わせることが難しい。経験がものを言うのだろうな…と思ったので、パターンを捉えようと頑張っていた。が、難しかった。


この仕事をしていて良かったこと。
とにかく勉強になる。いろんなお客さんが来る。学校の先生、美容師さん、小さな会社の社長、不動産屋の会長、元ホスト、近所の店の店長さんたち、アナウンサーや新聞記者…
そんな人たちの話を聞けるのはこの仕事しかないだろう。かなり貴重な時間を過ごしたと思う。
あとは、お酒の勉強ができること。カクテルを作らなくてはいけないので、嫌でもレシピを覚える。



閉店時間はバラバラだった。0時に閉まることもあれば、お客さんが多く来て3時を過ぎることもあった。
制服は店が用意してくれていた。ベストにタイトなスカートだった。
お客さんが勧めてくれたらお酒を飲むこともできる。(わたしは未成年だったので1滴も飲んでいないけど…)
時給は最低賃金より300円多かったくらい。キャバクラやラウンジなどとは比べ物にならないが、安全に、楽してこれだけ稼げるので喜んで出勤した。
暇な時は自分で飲み物を作ってスマホいじったり、タバコ吸ったり。とにかく緩かった。
ショットバーなので仕事は安心してできた。迫ってくるような人はいない。マスターがちゃんと見てくれているので。



とにかく話し上手聞き上手な人にはこの仕事をしてみてもらいたい。絶対勉強になる。
しかし店によって危険なところもあるかもしれないので、店に入る前によくリサーチした方が良いだろう。
夜の仕事をしてみたいけど、お客さんとの接触は抵抗がある…という人にはオススメだ。
夜の仕事に対するイメージが大きく変わるだろう。