私の経験を記すだけのブログ

誰かのお役に立てれば。

葬儀屋(接待係)のバイト

こちらのバイトは関心があったので始めた。
しかしとある事情ですぐに辞めてしまった。
業務が身につく前に辞めてしまったのでうろ覚えではあるが少しでも参考になれば 。


面接はスーツで行くのが望ましい。フォーマルな格好で。(仕事には、ライターと腕時計があれば便利!)

仕事は、告別式のちょっとした準備や手伝い、ご遺族の皆様の接待、お寺さんの接待が主だ。

出勤して、告別式が行われる会場までお茶やおしぼりを持って行く。
参列される方のコートやお荷物を預かる。

祭壇、香炉、座席の支度。お寺さんに挨拶。お寺さんが使う道具を経机にセッティング。
告別式が始まったら、その間に棺に入れる花を用意。
お焼香のご案内。
お寺さんがお経を読み終わる前にお茶の用意をし、控え室に戻られたらご挨拶、お茶を出す。
式場に戻り、お別れのお花を参列者に配り棺に入れてもらう。
霊柩車に棺を運び、火葬場まで同行するご遺族の方に遺影、位牌を持って頂く。
霊柩車を見送ったら、他の皆さんにも火葬場へ向かうようご案内。

あとは式場の片付け。
祭壇のお花を片付け、お寺さんが使用した道具を返しお見送り。香炉を片付け、式場を掃除。使用した茶器などを洗う。

仕事が終わったら事務所へ帰り、お絞りやゴミの処理、使った道具の片付け。

お疲れ様でした。



だいぶ大まかに、断片的にしか覚えていない。
宗派によって使う道具が違う。
家族葬なのか、大勢が参列する告別式なのか。
霊柩車は他社の車か、自社の車か。寝台タイプか宮型か。
大体のタイムテーブルや葬儀のイメージをしてから仕事に向かっていた。
とにかく気を遣う仕事。言葉遣いやマナーの良さがなければいけない。

葬儀を進行する司会は男性。お花屋さんも男性。霊柩車のドライバーも男性だった。事務仕事は男性も女性もいた。
接待部は女性ばかりなので人間関係がかなり厳しい。おばちゃんに敵視されていた。でも気に入ってくれる人もいた。お汁粉とかめっちゃ作ってくれてた。
あと、勤務時間がバラバラなのが難しいところ。
9時から、11時から、13時から…と、告別式の開始時間は毎回バラバラ。なのでそれに合わせて出勤しなくてはいけないのが意外と大変。
勤務は式開始から3時間程で終わることがほとんど。友引は休みだった。
黒の服の上からスーツ、黒の靴下着用で働いた。
手袋は会社が用意してくれた。


とても勉強になる仕事だ。宗教や宗派を学べる。
そしてマナーも身につく。ここで得た作法やマナーは絶対無駄にならない。
ただ大変。覚えなくてはいけないことが多い。一人前になるまでにかなりかかる。
でも経験してみてよかったと思う。この仕事に従事する人の気持ちや大変さは、想像以上のものがある。
そして参列者の皆さんから、涙を流しながらも感謝された時。この喜びは他のものには変え難い。
良いお別れのお手伝いを出来て本当に良かったと、誇りに思う。

未だに「嫌な仕事」と思われることもあるが、そんなことはないと断言できる。この仕事以上に誇らしいと思える仕事は、あまりない。